急性弛緩性まひ、県内初報告 熊本市で9~11月に2人

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 熊本市感染症対策課と国立感染症研究所などによると、9~11月にかけて同市内の医療機関から、手や足などに運動まひの症状が出る急性弛緩[しかん]性まひの患者2人が報告された。今年5月に届け出が義務化されて以降、全国で86人が感染(10月28日現在)しており、県内では初の報告。

 急性弛緩性まひは、エンテロウイルスD68との関連が指摘されている。小児に多く、初期には発熱や鼻水、せきなどの症状が出る。2014年に米国で流行後、国内でも報告数が増えていた。

 県内1例目は4歳女児で左右の手にまひがあり、エンテロウイルスが検出された。2例目は5歳男児で手と足にまひがあり、検査を進めている。

 エンテロウイルスD68は、ポリオ(小児まひ)や手足口病の原因ウイルスと同じエンテロウイルス属のウイルス。夏から秋にかけて流行し、せきやくしゃみの飛まつなどで感染する。同研究所はせきエチケットや小まめな手洗いなど、基本的な感染予防を心掛けるよう呼び掛けている。(松本敦)

(2018年11月9日付 熊本日日新聞朝刊掲載)