パイレーツが韓国人内野手・姜正浩と1年300万ドルで再契約

先週、姜正浩(カン・ジョンホ)との来季の契約オプションを破棄したパイレーツだが、ニール・ハンティントンGMは再契約に興味を持っていることを明らかにしていた。そして、日本時間11月9日にパイレーツは姜と1年契約を結んだことを発表。自らの不祥事により2年近くを棒に振った韓国人内野手は、再びパイレーツで正三塁手の座を目指すことになった。

MLBネットワークのジョエル・シャーマンによると、今回のパイレーツと姜の契約は年俸300万ドルの1年契約であり、総額250万ドルの出来高が設定されているという。姜が出来高の条件をすべてクリアした場合、姜が得る総額は550万ドル。これはパイレーツが破棄した来季契約オプションの年俸と同じ金額である。

ハンティントンは「ジョンホを復帰させることで来季のチームがより良くなると考えている。彼は打線にインパクトをもたらす能力を持っているからね」とコメントし、姜の復帰を歓迎。「選手間の競争が存在することや、様々な選択肢が存在することは、どんな組織にとっても重要なことだ。今回の契約はその両方を我々にもたらしてくれる」と再契約の狙いを説明した。

今季、パイレーツの正三塁手はコリン・モランが務めたが、少なくとも、姜は左打者のモランとプラトーンで起用されることになるだろう。しかし、姜が故障なくシーズンを過ごし、21本塁打・OPS.867をマークした2016年のようなパフォーマンスを取り戻すことができれば、モランとの併用ではなく、フルタイムの正三塁手としての出場機会を与えられる可能性もある。

姜は2016年12月に韓国で飲酒運転により逮捕され、のちにこれが2009年以降3度目の逮捕事例であることが判明。この影響で就労ビザを得ることができず、2017年は制限リストに入ったままシーズンを終え、今季も4月末に就労ビザが発行されたものの、マイナーでの調整などに時間を要し、3試合のみの出場に終わった。自らの不祥事により全盛期の2年間を棒に振ってしまった姜が以前の輝きを取り戻せるのか注目したい。

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