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毎年この時期になると、新語・流行語大賞の候補が発表され、聞き慣れたいくつかの言葉にあらためてスポットが当てられる。今年11月7日に「2018ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の候補30語に「そだねー」「半端ないって」「悪質タックル」「#MeToo」などの言葉が入った。ピョンチャン冬季五輪カーリング女子チームの親しみのある北海道弁、セクハラ被害に「私も」と声を上げる際に用いられた言葉など、世相を反映したものだ。過去の新語・流行語大賞を列挙しながら、「旬の言葉」の意味やそれに取り組む人々について考えてみた。(まとめ 共同通信=柴田友明)
▽消費スピード
言葉にはつくづく「賞味期限」があると思える。例えば「まじ卍」。昨年ぐらいまでは若い世代がネットなどで頻繁に使ったものだが、今はめったにお目にかからない。お笑いやドラマ番組ではやった言葉もやはり、その年限りのことが多い。
最近は特にその消費スピードが速くなってきた感がある。過去の新語・流行語大賞だった言葉の中には今はとても使えないものもある。
一方で今年は、これら「生々流転」する言葉を採取していく紙媒体、辞書・辞典の出版が実は目立った年だった。
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▽「ヤバい」辞書
三省堂現代新国語辞典の第6版が10月16日、出版された。4年ぶりの改訂。「唯一の高校教科書密着型辞典がパワーアップ」という広告だが、SNSや民放の情報番組ではちょっと違う評価で盛り上がった。
「バズる」「スクショ」「寝落ち」「ググる」「草」などネットでよく使われる言葉が追加され、大いに注目された。若い人たちに親しみがあって、普段使う言葉を載せようという試みだったが、SNSで話題になり、情報番組の出演者もその言葉がどういう意味で使われているかどうか、自身が知っているかどうかで、面白がった。
ちなみに、「寝落ち」は寝込んでしまうという意味よりは、宴会で酔って寝込んでしまったために、置いていかれること。「草」はSNSなどで笑いや笑えることで、WARAIの頭文字を並べて、wwwと草が生えているように見えることからそのような意味になっているという。
ネットでは「ヤバい」辞書と評判に。三省堂の担当者はこうした話題で盛り上がることについて想定していなかったとしている。
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また、紙の辞書の代表格、岩波書店の広辞苑の最新版(第7版)が10年ぶりに刊行、今年1月に発売されたことはニュースになった。2012年に本屋大賞を受賞しベストセラーとなった小説「舟を編む」(作者三浦しをん)。長い時間をかけて辞書づくりをする人々の仕事や日常を描いた作品のイメージもあり、「紙の辞書」の存在感が再確認されたようだ。
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