「かんざらしに恋して」 宮崎香蓮さん、長濱ねるさんら 島原でロケ

銀水での会見後に写真に納まる宮崎さん(左)と長濱さん(右から2人目)ら出演者ら=島原市

 長崎県島原市を舞台にしたNHKドラマ「かんざらしに恋して」のロケが9日、同市白土桃山2丁目の寒ざらしの名店「銀水」であった。出演者の会見で、同市出身の俳優、宮崎香蓮さんや長崎市出身で「欅坂46」の長濱ねるさんらが地元作品への思いを語った。
 全国からファンが訪れるほど愛されていた「銀水」は、店主の田中ハツヨシさんの死去で1998年に閉店。惜しむ声が高まり、2016年8月、島原市の地域おこし協力隊員らの手で再開した。
 ドラマは実話を基に荒井修子さんが脚本を担当。協力隊員役の貫地谷しほりさんや市おもてなし課職員役の遠藤憲一さんを中心に、思い出の味をよみがえらせたいと奔走する人々を描く。
 同日は店の再開のシーンを収録。会見では、貫地谷さんが「脚本にはたくさん大切なものが詰まっている」。遠藤さんは「楽天家で前向きな職員を『大丈夫、いけっとさ』という思いで演じきりたい」と話した。
 店のアルバイト役の長濱さんは「長崎発のドラマに出させていただき光栄」。市おもてなし課職員役で、方言指導も担当した宮崎さんは「言いづらいのに頑張ってくださった。島原はいいところと思ってもらえるよう演じたい」と語った。
 モデルとなった元地域おこし協力隊員の杉山佳恵さん(32)=大阪府東大阪市=は「かんざらしの味を知らず、再現するのに苦労した。どのように描かれているのか楽しみ」と話した。
 ドラマは2月6日午後9時からBSプレミアムで放送予定。


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