「彼はかっ飛ばしたのか？」、劇的サヨナラ弾であっという間に“ギータファン”に
野球日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターチームが対戦する「2018日米野球」は9日、東京ドームで第1戦が行われ、侍ジャパンが7-6で劇的なサヨナラ勝利を飾った。土壇場の9回に柳田悠岐（ソフトバンク）が逆転サヨナラ2ランで勝利を決めたが、米国で試合を中継していたテレビ局の実況はこの打席で「君はサヨナラ弾を打つことはないでしょう」と予言。しかし、直後に豪快なバックスクリーン弾が飛び出す劇的な展開となり、「今すぐユニホームを下さい」と“手のひら返し”。あっという間に“ギータファン”となり、話題になっている。
衝撃的な展開だった。侍ジャパンは9回、會澤のタイムリーで1点差に迫り、MLBオールスターチームのクローザー、イエーツ（パドレス）を追い詰めた。そして、なおも2死一塁の場面で打席に立ったのが柳田だった。
米国で試合を生中継していたMLBネットワークの実況スティーブン・ネルソン氏は、緊迫の場面で登場した日本のスラッガーを「ヤナギタは日本シリーズ第5戦でサヨナラ弾を放っています。君はもう一度打つことはないでしょうね」と紹介。だが、柳田はネルソン氏の予言を覆し、カウント0-1から高めの速球を完璧に振り抜いた。
サヨナラ弾直後は沈黙、試合後にツイッターで「ユニホームを今すぐ私に下さい」
打たれた瞬間、イエーツが膝に手をついたほど完璧な一撃。「彼はかっ飛ばしたのか？ キルビー・イエーツから？ サヨナラ2ランホームランだ！ ユウキ・ヤナギタ」。ここまで語ったネルソン氏だが、あまりの展開からか30秒以上無言に。東京ドームの地鳴りのような歓声とホームベース上の侍ジャパンの歓喜のシーンが米国のお茶の間に届けられた。
そして、試合後にネルソン氏は自身のツイッターを更新。内容は華麗な“手のひら返し”だった。
「ユウキ・ヤナギタのユニホームを今すぐ私に下さい」
予言が外れた実況は、豪快なバッティングを見せた「ギータ」のファンになったことを全文大文字でアピール。そして、一夜明けてからも改めてツイッターで柳田の衝撃の一発を動画とともに紹介した。
「私 君は打つことはないだろう（サヨナラ弾を）。ヤナギタ オレは打つけどね。 とんでもない開幕を迎えた日米野球はMLBネットワークで放送中」
興奮冷めやらぬネルソン氏は、日本の誇るスラッガーにすっかり心を奪われた様子だ。（Full-Count編集部）
