【平成の長崎】長崎ロープウェイがリニューアル 住民ら完成祝い“空中散歩” 平成14(2002)年

 長崎市が進めていた稲佐山の長崎ロープウェイの改修工事が終わり、9日、ふもと側の同市淵町の淵神社駅でリニューアルセレモニーがあった。
 開業から42年が経過し老朽化していたため昨年12月から3億円をかけて改修。ゴンドラを支えるワイヤロープや原動機、滑車といった主な設備を取り換えたほか、駅舎の補修などを実施した。
 セレモニーには地元住民や市、市議会、工事関係者らが出席。伊藤一長市長は「景観をじっくり眺めることができる。活用してもらいたい」とあいさつ。テープカットして完成を祝った。出席者らはこの後、長崎くんちの出し物などが新しく描かれたゴンドラに乗り込み”空中散歩”を楽しんだ。
 長崎ロープウェイは1959年の開業。98年に市が引き継いだ。淵神社駅と稲佐山山頂の稲佐岳駅を結ぶ高低差301メートル、延長1916メートルで、41人乗りゴンドラ2台が往復。平成12年度の利用者数は8万8500人。
 市はリニューアルを機会にPRを強化して観光振興につなげるほか、市民に半額券を配るなどして住民の利用を促す考え。
(平成14年3月10日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

観光振興に向け一新された稲佐山の長崎ロープウエイ=長崎市、淵神社駅

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