【平成の長崎】白い船体長崎港に ダイヤモンド・プリンセス進水 平成14(2002)年

 長崎市の三菱重工長崎造船所本工場で5月25日、世界最大級の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(約113.000トン)の進水式があり、長崎港に白い船体が姿を現した。

 英国の海運会社P&Oプリンセス・クルーズ社から受注した同型船2隻のうちの1隻で、2,001年6月に起工。全長290メートル、幅37.5メートル、高さ62メートル。客室は1337室、収容乗客は最大3100人。

 環境規制の厳しいアラスカなどでの航行を想定し、排煙を低減する最新の発電システムや推進機関、廃棄物処理システムを導入している。

 今後は客室の内装工事や試運転などをし、03年7月に引き渡し予定。それまでの間、同船は長崎港内で夜間ライトアップされる。

 三菱重工長崎造船所の客船建造は1990年完成の「クリスタル・ハーモニー」、91年完成の「飛鳥」以来。
(平成14年5月26日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

ドックから出て白い船体を浮かべるダイヤモンド・プリンセス=長崎港

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