次世代スマホの本命、「折り畳み」開発にしのぎを削る中韓メーカー、市場獲得へ主導権争い

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2018年11月9日、折り畳みスマートフォンの開発をめぐり、中国と韓国のメーカーがしのぎを削っている。中国の新興メーカーが世界初と銘打って新製品を発表すると、韓国のサムスン電子もディスプレーを公開した。折り畳みは次世代スマホの本命とされ、市場獲得を目指した主導権争いが激化しそうだ。

香港紙・経済日報などによると、折り畳みの携帯端末「FlexPai(柔派)」を発表したのは、中国広東省深センに本社を置く柔宇科技(Royole)。広げた状態の大きさ7.8インチの柔軟な画面を搭載し、曲げたりしても表示や発色に影響はなく、折り畳むと4.3インチの画面として使える。テストでは20万回以上の折り曲げに耐えたという。

AndroidベースのOSを搭載し、プロセッサ(SoC)にはSnapdragon 8シリーズを採用。5G通信やデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)、指紋認証などに対応する。また、1600万画素と2000万画素のデュアルカメラを搭載し、1時間で80%の急速充電が可能だとされている。

一方、聯合ニュースなどによると、サムスン電子は7日、米サンフランシスコで開いた開発者向け会議で、折り畳みスマホ向け「インフィニティ・フレックス・ディスプレー」の試作品を披露した。画面サイズは開くと7.3インチ。二つ折りにすると4.58インチになり、ポケットに収まる。外側にもディスプレーを搭載し、折り畳んで使うこともできる。

サムスン電子は通話や持ち運びの際は画面を折り畳み、映画を見たりゲームを楽しんだりする際は画面を広げるといった使い方を提案。画面を広げると、三つのアプリを同時に使うことができるという。発表に立ち会った米国法人の副社長は「数カ月内に量産を始められる」と説明。2019年前半の発売をにおわせた。

折り畳みスマホでは「サムスン電子のほか、中国の華為(ファーウェイ)も開発に着手」と伝えられた。朝鮮日報は「新興メーカーに先を越されたのは完全に予想外だった」と報道。影響力は限定的だとの見方もあると指摘した上、韓国のディスプレーメーカー関係者の「パーツメーカーの柔宇科技は端末の生産経験がなく、十分な生産設備や流通ネットワークもない。投資を集めるためのパフォーマンスのようなものだ」との話を紹介した。

米国の市場調査会社の最新リポートによると、世界のスマホ出荷台数は昨年、14億6500万台で前年から0.3%減少した。今年(2018年)も前年割れの見通しだ。こうした中、折り畳みスマホは「市場の起爆剤になるのでは」と期待を集めている。(編集/日向)