岡山で過労死根絶目指すシンポ

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 「過労死等防止啓発月間」(11月)に合わせ、過労死根絶を目指すシンポジウム(厚生労働省主催)が9日、岡山市内であり、「全国過労死を考える家族の会」(東京)の遺族らが講演し、誰もが健康に働ける社会の実現を訴えた。

 同会代表の寺西笑子さん=京都市=は、飲食店店長の夫が複数の店舗管理などで心労が重なり、自死した経緯を紹介。「労災認定を受けても夫は帰ってこない。過労死を防ぐため、企業や家族が心身の不調を気付いてあげられる環境づくりが必要だ」と述べた。

 30時間以上の連続勤務などで体調を悪化させ、システムエンジニアだった27歳の息子を亡くした西垣迪世さん=神戸市=は「若者の過労死は本人や家族だけでなく、この国の未来も失うことになる」と話した。

 慶応大の山本勲教授(労働経済学)は企業の働き方改革などについて基調講演。約90人が聞いた。