富山第一4連覇、高岡第一に3−0 県高校サッカー決勝

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 第97回全国高校サッカー選手権県大会は10日、県総合運動公園陸上競技場で決勝を行い、富山第一が3−0で高岡第一を下し、4年連続の全国大会出場を決めた。

 6月の県高校総体決勝と同カードになった一戦。立ち上がりから富山第一ペースで進んだ。サイドを起点にチャンスをつくり、守備では素早いプレスでボールを奪った。前半16分、右サイドからのクロスを受けたFW中崎が右足でネットを揺らし先制。1−0で折り返した。

 後半も富山第一が主導権を握った。10分、FW小森の左サイドからのクロスをMF加治が合わせて追加点。ロスタイムには途中出場のFW林がCKを頭で合わせてダメ押しした。

 高岡第一は後半、FW木口がスルーパスに抜け出し好機をつくり出したが、シュートまで持ち込めなかった。速攻から反撃を試みるも相手守備を崩せなかった。

 全国大会は12月30日に東京・駒沢陸上競技場で開幕する。富山第一は第92回大会以来の全国制覇を目指す。■中崎先制弾 守備でも貢献 背番号9のスピードスターが、勢いをもたらした。富山第一のFW中崎(3年)が前半に貴重な先制点。前線からの果敢な守備でも貢献した。この日は18歳の誕生日で、バースデーゴールも記録。「いつも以上にモチベーションが高かった。決めることができてうれしい」と喜んだ。

 前半16分、右クロスをゴール前で受けると、左足で相手DFをかわして右足できっちり決めた。「DFの位置もシュートコースもしっかり見えていた」。イメージ通りのゴールだった。

 苦戦が続く高円宮杯U−18プレミアリーグでは、パススピードやプレスが速いチームと対戦してきた。「(プレミアリーグの)スピード感に慣れていたので、ゴール前でも冷静に判断できた」。全国の強豪としのぎを削ってきた経験が生きた。

 30メートル走はチームトップの3・8秒。足の速さを生かし、粘り強い守備やスペースに抜け出す動きで終始相手を苦しめた。

 昨年の全国選手権はメンバー入りしたが出番はなし。今年8月のインターハイでも無得点に終わり「全国大会で得点を決めたい」と意欲は十分。乗りに乗っている俊足FWが、最後の全国大会で真価を発揮する。(社会部・久保智洋)■後半好機生かせず 高岡第一 高岡第一は相手の猛攻に圧倒され、持ち味の攻撃的サッカーを展開できなかった。

 前半はDF大矢隼(3年)を中心に粘り強く耐え、1失点に抑えた。後半は主将のMF水落(同)とFW木口(同)が積極的に前に出てゴールチャンスをつくったが、最後まで相手守備を崩すことはできなかった。水落は右膝のけがで準決勝を欠場し、決勝に懸けていただけに「勝負どころで決めきれなかった」と悔しさをにじませた。

 23日から高円宮杯U−18プリンスリーグ北信越への昇格を懸けたプレーオフが始まる。3年生にとって最後の大会。県高校総体、高校サッカー選手権とともに掲げた「もう一つの目標」に向け、高岡第一の挑戦は続く。(社会部・相川有希美)