ナントSC快進撃 城端のプール拠点 全国トップクラスの選手続々

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 南砺市城端温水プールを拠点とするナントスイミングクラブ(SC)が、12月にオーストラリアでの国際大会に出場する松居颯真君(12)=福光中部小6年=など全国トップクラスの選手を続々と輩出する快進撃を見せている。指定管理者が撤退した小さなプールとクラブを、地元の安達建設が受け継いで10年余り。日本代表選手らを育てた実績を持つ吉田圭佑コーチ(35)=小矢部市綾子=の指導で、競泳クラブの総合得点で北信越トップの実績を挙げるまでに成長し、一層の飛躍を期している。

 8月に東京で行われた811クラブ参加の全国JOCジュニアオリンピックカップで、ナントSCは、出場選手の順位などを点数化した「競泳クラブ得点」で北信越トップの32位に入った。

 松居君は10月のJSCAブロック対抗水泳競技大会で男子11、12歳の100メートル自由形で優勝、200メートル自由形で2位となり、12月にオーストラリアで行われる国際大会の出場権を得た。松居君は「200メートル自由形で日本学童新記録で優勝したい」と意気込む。

 松居君以外にも好記録を出す選手は多い。9月の福井国体では、平野洋康さん(16)=高岡高1年=が少年Bの100メートル背泳ぎで2位、200メートル個人メドレーで3位に入賞。中嶋碧さん(11)=城端小6年=は、3月の全国JOCジュニアオリンピックカップで、女子10歳以下の50メートルバタフライを制している。

 ナントSCの練習の見学に来ていたスポーツアカデミー魚津の重野裕コーチ(40)は「この規模のクラブで、これだけの選手がそろうのは異例だ。吉田コーチの知識と経験のたまものだろう」と話す。

 自身もかつては城端温水プールで練習していた安達建設の安達正彦社長(47)がナントSCを受け継いだ当時、受講生は約40人だったが、現在は約250人と6倍超に増えた。吉田コーチの手腕に引かれ、市外からも選手が集っている。

 安達社長がナントSCの再生に向け、2014年4月に招いたのが吉田コーチだった。安達社長は「このままでは公共施設再編のプールがなくなると考えた」と振り返る。

 吉田コーチは水泳上級コーチの資格を持っており、「私の選手時代には身近なところに五輪選手がいた。五輪選手を育てたい」と意欲をみなぎらせている。