緑に囲まれアートを 大分市田ノ口地区住民ら企画

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松ぼっくりや木の枝を張り付けたり、自由な発想で個性豊かな作品に仕上げた親子ら=大分市太田
作品作りを楽しむ親子ら

 大分市太田の田ノ口地区で10月28日、森に親しむイベント「くりはいこどもあーと」が開かれ、親子が緑に囲まれた中で作品作りを楽しんだ。中山間地域の地元を盛り上げようと住民有志らが企画。出来上がった作品は、地区内のコミュニティーレストランに隣接する森の中に飾られ、深まる秋の景色に彩りを添えている。

 会員制交流サイト(SNS)などで呼び掛け、市内を中心に8家族計21人が参加。初めに「こうさくラボたからばこ」代表の富沢史子さん(58)=同市三佐=が、この日のために地区の森を舞台に創作した物語を披露した。子どもたちは森林セラピストの案内で周辺を散策。ベニヤ板のキャンバスに、拾ったドングリや木の枝を張り付けたりしながら自由な発想で絵を描き、個性豊かな作品を仕上げた。

 市内から参加した船越木(もく)ちゃん(3)は「ドングリを探したり、絵を描くのが楽しかった」と笑顔。母親の麻未さん(36)も「子どもが夢中に描いているのを見て参加して良かったと思った」と喜んだ。

 イベントの名称に盛り込んだ「くりはい(栗灰)」は、今は住む人がいなくなった地区内の地名。過疎・高齢化とともに森林の荒廃も進む中、森を生かした取り組みで地域に目を向けてもらおうと、県の地域づくり事業の補助金を活用して開いた。今後も春と秋の年2回、継続していくという。

 企画した地元の「松毬(まつぼっくり)の会」の世話人、小野信一さん(64)は「参加者が作品を見に再び訪れ、森林や地区を身近に感じてもらえたら。近くまで来た人にも足を延ばして楽しんでほしい」と話していた。