“あの女”の登場で、私の穏やかな日常が崩れていった…。「怪女-カイジョ-」全話総集編

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―この女、何かおかしいー

自分だけがほんの少し感じた、しかし強烈な違和感。

それがもし、未来の家族となる人へ向けられたら…?

大手化粧品会社で働く美香(32歳)は、公認会計士である夫の譲(35歳)と、平穏で幸せな日々を送っていた。

しかしその日常は、ある日を境に崩れていく…。

「怪女-カイジョ-」一挙に全話おさらい!

第1話:「完璧過ぎて、何かおかしい…」。義理の弟が連れてきた美しい婚約者への、強烈な違和感

「あ、美香さん?元気にしてる?」

仕事が終わり、義母からの着信に折り返すと、電話越しの声はいつになく嬉しそうだった。

「あのね、再来週の土曜日に、太一が婚約者を連れて来るって言うの。それで、せっかくだからあなたたちも来ないかしらって…」

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第2話:自分のテリトリーを徐々に浸食してきた、不気味な女…。得体の知れぬ恐怖感の正体とは

「わぁ…外観だけでなくて、内装も本当にお洒落ですね…!リビングもキッチンもすごく素敵!まさに理想の家って感じ…。」

到着するなり、恵里奈がはしゃぎながら家を褒めてくれるので、譲はもちろん、美香の心も和らいだ。

「あ、そう言えばこれ、お土産です」
「そんな、気を遣わなくて良かったのに…。ありがとう…」

一瞬、先日の豪華な手土産を思い出して固まる。またあんな高価なものだったらどうしようか、と恐る恐る中身を確認した。

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第3話:単なる違和感が、嫌な確信へと変わる時。未来の妹からの陰気な贈り物

「そう言えば、恵里奈ちゃんの話したいことって…?」

いつまで経っても話を切り出しそうにない恵里奈に痺れを切らした美香は、単刀直入に切り込んだ。

「あ、そうそう…。あのですね…、気になったことって言うのは、美香さん達の家のことなんです」
「家…?家がどうかしたの…?」

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第4話:夫から漂う、“あの女”の香り。執拗なまでに執着する女が見せた、不気味な笑顔の意味

「ただいま。風呂、入って来るわ…」

そう言った譲の顔は疲れているのだろうか、普段より元気がないように見えた。すれ違った時、僅かにだが譲の背広からある香りがして、美香は嫌な気分に包まれた。

ー甘い匂い…女性物の香水…?

美香も譲も、普段会社に香水は付けない。洗剤や柔軟剤も常に同じものだ。なので、譲からいつもとは違う香りがしたことに驚いた。しかも、その香りがした瞬間、彼女の顔がふっと蘇ったのだ。

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第5話:「旦那さんとデートしてたね」妻は知らぬ、同僚からの夫の目撃情報。不審な女が夫婦を陥れた罠とは

朝、会社に行こうと家を出ると、向かいに住む奥さんと出くわした。

「おはようございます」
「おはようございます。お仕事?行ってらっしゃい」

とりとめのない会話をし、駅の方へ向かおうとしたところ、その奥さんに呼び止められた。

「そう言えば…最近あなたによく似た人を何度か見かけたんだけど…」

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