食べて復興支援 南足柄「さんま大祭」

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 東日本大震災の復興を願い、南足柄市大雄町の大雄山最乗寺など市内2会場で10日、「さんま大祭」が開かれた。地元の商工関係者らが東北産のサンマを炭火焼きし、うちわを500円で購入した参拝客らに1匹ずつ配布。収益は義援金として被災地に送る。

 市商工会の笠井進会長によると、継続支援と災害への備えを喚起するため2011年秋から開催。山北、真鶴の両町商工会などの協力も得て、今年は最乗寺と岩原八幡神社(同市岩原)の2会場で最多の計1300匹を用意したという。

 15年から境内を会場に提供する最乗寺は、曹洞宗の修行寺のため基本的には肉や魚を食べないが、寺の責任者である山田富三紀綱は「人助けのためなら、自分たちの禁は破ってもいい。心を一つに、お互い手を取りあっていきたい」と式典で述べ、柔軟な対応を続ける姿勢を示した。

 市内竹松地区から仲間5人と初めて訪れたという女性(87)は「生臭さもなく新鮮な味だった」と秋の味覚を堪能し「寄付が手軽にできるのがいい。来年も訪れたい」と話していた。

サンマを炭火焼きする商工会関係者やボランティアの人たち=10日、南足柄市の大雄山最乗寺