世代超え集う場開設 作業療法士の箕輪さん、空き家利用し八代に 漫画6000冊、12月から宿泊も [熊本県]

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約6000冊の漫画本をそろえた「縁側」の1室

八代市大村町に10日、空き家を利用したコミュニティースペース「縁側」がオープンした。地域の子どもから高齢者までさまざまな人が立ち寄り、交流できる居場所をつくろうと、荒尾市在住の作業療法士、箕輪透士さん(33)が開設した。漫画本約6千冊を備え、来月からは宿泊も始める予定。当面は日曜日だけの運営だが、箕輪さんは年明けに八代市に移住し、運営を本格化させる。

箕輪さんは3月まで12年間、作業療法士として精神科病院とリハビリテーションを行うデイサービス施設に勤務。障害者や1人暮らしの高齢者に接し「生きづらさを抱えた人も、人との触れ合いによって元気になれる。地域で気軽に足を運べる居場所づくりをしよう」と決意したという。

会員制交流サイト(SNS)で「人が集まることをしませんか」と今回の空き家の家主が募っているのを見つけた。木造2階建ての家は、広いダイニングキッチンのほか6部屋を備え、庭や菜園もある。居場所づくりをここで始めようと決め、5月から準備を進めてきた。取り組みを知った合志マンガミュージアム館長の橋本博さん(70)が、所蔵の6千冊を「役立ててほしい」と貸し出すなど協力の輪も広がった。

「縁側」は漫画を読んだり、勉強や趣味、茶会、食事会、雨宿り、息抜きをしたりと使い方は自由自在。料金300円(高校生以下無料)で何時間でも利用できる。イベントに使う場合は1時間千円。当面は毎週日曜日午後1~10時のみ運営し、これ以外の利用は事前の申し込みが必要。現在募集中のサポーターが増えれば、拡充するという。

箕輪さんは「子どもや高齢者、いろいろな生活背景を持った人が世代を超えて交流できる場にしたい」と張り切る。

=2018/11/11付 西日本新聞朝刊=