受け入れ準備OK 新聖地 7人制国際試合でこけら落とし

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熱戦を繰り広げる日本とフィジーの両選抜チーム
新設のスタンドで世界の一流プレーを楽しむラグビーファン=10日、大分市新春日町の豊後企画大分駄原球技場

 県内ラグビーの聖地に新しい魂が宿った。大改修を終えた大分市新春日町の豊後企画大分駄原球技場(旧市営駄原球技場)で10日、ラグビー7人制の国際親善試合があり、大勢の県民が真新しい芝生のピッチを取り囲んだ。ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕まで313日。ビッグゲーム5試合を受け入れる大分は、ホスト県として「世界」を招く準備を整えた。

 新設した720席のスタンドは来場者であふれ返った。入り切れない数百人のファンが立ち見やパイプ椅子で観戦する中、フィジーと日本の両選抜チーム(男女)が縦横無尽にグラウンドを疾走、リニューアルに花を添えた。

 張り替えた芝は激しいプレーでも傷んだ様子がなく、「ハード面はピッチ内外とも全く問題がなかった」と市担当者。「集客も申し分ない。長く親しんでもらえる球技場になると確信した」と自信を見せた。

 駄原球技場の誕生は大分国体があった1966(昭和41)年。県内には欠かせないラグビー場として数々の名勝負を生んできた。

 生徒を引率した大分ラグビースクール(同市)の副校長、桜井俊二さん(57)は高校時代に同球技場で楕円(だえん)球を追った。「土のピッチはボコボコで、試合後は水道で体を洗った。今の子どもたちがうらやましい。多くの人がラグビーと出合う場になってもらいたい」

 来秋のW杯期間中、別府市には王者ニュージーランドや強豪のオーストラリア、ウェールズが滞在。同球技場はフィジー、ウルグアイの2チームが公認キャンプ地として利用する。

 試合後、フィジー男子のテリオ・タマニ・ヴェイラワ主将(24)は「設備が充実している。15人制の仲間たちも、ここならうまく調整できるだろう」と評価。

 日本女子の堤ほの花選手(21)=佐賀県嬉野市出身=は「声援がすごく近くて驚いた。選手、ファン双方に魅力的なグラウンドだと思う」と語り、大分県民に「最大のサポートは観戦。ぜひW杯に足を運んでほしい」とメッセージ。さらなる盛り上がりに期待した。