<ベガルタ>トンネル抜けた 石原、狙い通りの強烈ボレー

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広島-仙台 後半22分、仙台・石原(左)が中央からの折り返しに反応し、ボレーシュートを決める(佐藤将史撮影)

 仙台がトンネルを抜けた。エースの活躍で6戦ぶりの勝利。目標の5位以内に首の皮一枚つながった。

 後半22分。自陣でスローインを受けた椎橋がすぐに、前線の石原に送り攻撃を加速させる。相手が慌てて戻る中でパスをつなぎ、中野が左サイドでアーリークロス。ハモンロペスが落としたボールを最後は石原がボレーシュートを決めた。ゴールネットを揺らす強烈な一撃に「良いシュートが打てた」と納得の表情。

 前半は左サイドの浅い位置でボールを握っても、シュートで終われていなかった。ハーフタイム、石原は中野らに「ゴール前にハモンロペスと2人で入っているときは、(ゴールに近づくような軌道で)右足のクロスを入れてくれ」と伝え、心の用意はできていた。

 前節まで4連敗中だったとはいえ、広島は堅守が特徴。守備の態勢が整う前に仕掛ける速攻やアーリークロスは最初から狙っていた。得点の場面は、ゴール前の人数は相手が上でも準備が整ってなかった。セットプレーとオウンゴール以外の得点は7戦ぶりだった。

 6戦ぶり勝利に渡辺監督は「壁を乗り切り、またたくましくなった」とたたえる。目標の5位到達には残り2戦も白星は必須。「満足せず、残りの試合をしっかり戦う」と石原。トンネルを抜け、ラストスパートをかける。(佐藤夏樹)