現世界最高の”パネンカ”使い 第一人者も認めるキッカーは「最高の模倣者」

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PKを決めるセルヒオ・ラモス photo/Getty Images

助走から強いPKを蹴ると思わせておきながら、GKをあざ笑うかのようなチップシュートを決めるPKは「パネンカ」と呼ばれる。GKが左右どちらかに飛ぶことを想定してチップシュートを放つ技術で、このキックを広めたのは元チェコスロバキア代表選手のアントニーン・パネンカ氏だ。

高度な技術と同時に強いハートが求められるパネンカを使用する選手はあまり多くないが、現在のサッカー界で有名なパネンカ使いの1人となっているのがレアル・マドリードDFセルヒオ・ラモスだ。ラモスはセンターバックながらクリスティアーノ・ロナウド退団後のレアルでPKキッカーを務めており、リーグ戦では前節のレアル・バシャドリード戦でパネンカを披露して得点を奪っている。

やや目立ちたがり屋なところがあるラモスらしいと言えるが、パネンカ氏もラモスが頻繁にパネンカを使用していることを嬉しく思っているようだ。スペイン『MARCA』によると、同氏はラモスを現世界最高のパネンカ使いと認めている。

「ラモスがパネンカを使用することは嬉しいよ。彼はもう何度もそれをやっているからね。EURO2012でもそうだった。彼は何度もやっているから、最高の模倣者と言えるね。私は欧州選手権1976でパネンカを披露するまで2年練習したんだ。GKが常にどちらかに飛ぶことに気づき、中央に蹴ればいいのではないかとね。我々のチームではGKが非常に優秀で、お金やチョコレートを賭けたPKで常に私は負けていたんだ。でもパネンカを使い始めたら、私が賭けに勝つようになったのさ」

何とも遊び心満載なところから生まれた技術だが、それを試合で実践するには強いメンタルが必要となる。パネンカで外してしまえば笑い者になりかねない。ラモスはそれを恐れることなくトライしており、パネンカ氏もその姿勢を気に入っているようだ。