千畝氏らの功績描いた映画製作者「夢かなった」

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 第2次世界大戦中にユダヤ人難民を"命のビザ"で救った加茂郡八百津町出身の外交官杉原千畝氏ら、4人の人物を通してリトアニアと日本のつながりを描くドキュメンタリー映画「カウナス スギハラを、日本を想う」の上映会が9日、八百津町内で開かれた。製作者のオウレリウス・ジーカスさんも訪れ、制作背景などを語った。

 杉原氏の功績を通して、同国のカウナス市と友好交流関係を結ぶ八百津町が開き、約100人が集まった。

 作品で足跡をたどるのは、▽日本人で初めて同国を訪れた福沢諭吉▽20世紀初頭、リトアニア語で初の日本論を書いた政治家ステポナス・カイリース▽1935年、訪日記録を出版した旅行家マタス・シャルチュス▽リトアニアで多くの命を救った杉原千畝-の4人。

 両国の研究者らへの取材で4人の功績をたどり、それぞれの深い信念と勇気ある行動が底流で結びつき、現在の友好関係の根幹にあることを示している。

 ジーカスさんは元在日リトアニア大使館事務官で、現在はカウナスの大学日本研究センター所長などを務め、同町の中学生が同国を訪れる海外研修にも通訳などで協力している。

 ジーカスさんは「日本についての映画づくりは夢だった。八百津で上映できて感動」と話し、映画完成までの足跡を紹介。「スポンサー探しなどは冒険だったが、取材ではどこでも大歓迎してもらい楽しかった」と振り返り「今度は杉原氏をもっと深く描く作品を作りたい」と語った。

リトアニアと日本の結びつきを描いた映画について思いを語る、オウレリウス・ジーカスさん=加茂郡八百津町八百津、町防災センター