宮原硬さ、点数伸びず フィギュア、2位でGPファイナルへ

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 フィギュアスケート女子で平昌冬季五輪4位の宮原知子(20)=関西大、京都市中京区=が10日、広島市の広島県立総合体育館で行われたグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯で合計219・47点で2位に入り、4季連続のGPファイナル(12月・バンクーバー=カナダ)進出を決めた。

 この日の一番の歓声は、女子フリー最終滑走者の宮原の4人前。同じリンクで練習する後輩の紀平がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度決め、154点を超える驚異的なスコアをマークした。満員の観客が総立ちで拍手を送った。

 宮原はリンクに熱気が残る中、スパンコールをあしらった新しい衣装で情熱的にタンゴを舞った。ジャンプ7本をすべて着氷し、大喝采を浴びたが、回転不足と不明瞭な踏み切りの判定が二つずつ。思うように点数が伸びず2位に終わった。

 紀平の点数は「全く知らなかった」が、「硬さが出てしまった。最終滑走とかフリーもいい演技をそろえたいと思ったのが原因かなと思う」と振り返った。後輩に優勝を譲り「悔しい気持ちはあるけど、自分も頑張らないといけないと刺激を受けた」と前を向いた。

 紀平とは、同じリンクでともに浜田美栄コーチの指導を受ける仲。「敵ではなく、ライバルをつくりなさいといつも言っている」と浜田コーチ。宮原は紀平について「自分にはない良さを見つけて研究している」と語り、紀平も「尊敬しているし、見習ってばかり」とたたえ合う。

 3年ぶりの優勝は逃したが、エースの貫禄は示した。表現力などを評価する演技点はフリーでただ一人、71点台を出した。

 SPでは、ルール改正で技の完成度が重視される中、夏から本格的に見直したジャンプは課題の回転不足を取られなかった。「以前よりも緊張した中でのジャンプは改善できたと自信はある」。たゆまぬ努力で、壁は何度でも乗り越える。