蝋型ブロンズ彫刻展 つくば 代表作家の近作50点

©株式会社茨城新聞社

いま活躍する国内作家の作品が集結するなど四つの展覧会からなる「蝋型ブロンズ彫刻展」=つくば市天王台

日本とイタリアの彫刻家による交流展など四つの展覧会からなる「蝋(ろう)型ブロンズ彫刻展」がつくば市天王台の筑波大大学会館と芸術系ギャラリーで開かれている。イタリア式蝋型ブロンズ制作の第一線で活躍する作家を中心に32人の近作50点が並ぶ。

ブロンズ像の多くは作家の彫刻原形を基に鋳造所が造る。今展の出品作家は、ブロンズを流し込んだり溶接したりする過程にも携わり完成させる。焼き付いた酸化膜を取り除かずに生かしたり、ブロンズと異素材を組み合わせたりと、鋳造工程を作家が知っていることで生まれる表現が見どころだ。

ブロンズ鋳造表現の研究を行い、来年3月に退官する筑波大教授の中村義孝さん(64)が企画した。10月にイタリア・ローマの美術館で開催した交流展を基に、イタリアの作家6人と日本から8人が出品。活躍する国内作家の作品を集めた展示「現代日本蝋型ブロンズ彫刻の現況」や日伊の交流を通じたグループ研究の成果発表、同大出身者の表現に焦点を当てた展示を設けた。中村さんは「蝋型ブロンズ作品の多様な表現を楽しんで」と話している。

会期は「現代日本蝋型ブロンズ彫刻の現況」が24日まで、ほかは12月22日まで。無料。18日午後2時半から、近代日本彫刻史の第一人者で大分大教授の田中修二さんと多摩美大教授の外舘和子さんが講演会を行う。(大貫璃未)