聖光学院、走って5トライ 高校ラグビー県大会決勝

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 ラグビーの第64回県高校体育大会・第98回全国高校大会県大会決勝は10日、いわき市のいわきグリーンフィールドで行われ、第1シードの聖光学院が33—7で第2シードの学法福島を下し、初優勝を飾った。

 聖光学院は12月27日に大阪府の花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。組み合わせ抽選会は同1日に行われる。

 聖光学院が素早いパスワークで学法福島を翻弄、後半に突き放した。

 聖光学院は前半17分、SO佐久間が抜け出し、先制のトライ。同点で折り返した後半11分にはゴール前のラックからナンバー8藤田のトライで勝ち越した。その後もWTB加賀、FB渡辺唯の連続トライで点差を広げた。

 学法福島は前半、得意のモール攻撃から反撃したが、後半は相手の展開の速い連続攻撃に対応できなかった。◆輝いた「展開ラグビー」 聖光学院・渡辺唯 身長166センチ、体重60キロ。両チーム出場選手の中で最も体重の軽い聖光学院の2年生FB渡辺唯斗がサイドを駆け抜けた。後半に2トライの活躍で、初優勝を成し遂げた聖光学院の「展開ラグビー」をプレーで体現した。

 前半こそ学法福島のモール攻撃に押されたが、主将でナンバー8の藤田優希弥(3年)を中心に「いつも通りやれば勝てる」と声を掛け合い、後半にその本領を発揮した。足が止まり始めた学法福島を揺さぶるように、陣形をサイドに広げて攻撃を展開。相手守備ラインの隙を突きながら、ボールを前に進めた。

 そんな中、渡辺唯はスペースが空き始めたサイドで好機を狙っていた。「(前線で相手にぶつかる)FW陣が頑張ってくれていた。自分もチームの役に立ちたかった」。

 前半はキャッチミスなどが続き、パス回しのリズムが悪かったことを反省。後半27分に相手ゴール前で中央からのパスをしっかり受けると、インゴールへ飛び込んだ。

 さらにラストプレーでもトライを決め勝利の立役者に。ノーサイドの瞬間が訪れると渡辺唯を中心に歓喜の輪が広がった。

 「まだ3年生たちと別れたくない。初の花園でも勝ちたい」と後輩らしいひと言。初の栄冠に輝いた聖光学院フィフティーンの快進撃は花園へと続く。▽決勝聖光学院33—7学法福島(7—7 26—0)