市道修繕不正、事前申請時に水増しか 米沢市が被害届

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 米沢市内の建設業者が市発注の市道維持修繕工事の費用を水増しして市に請求していた問題で、業者が工事の必要性を市に事前申請する際、水増し工作をしていた可能性が高いことが10日、複数の関係者への取材で分かった。発覚を免れる意図も含まれているとみられ、市は事実確認を急いでいる。市は同日、米沢署に被害届を提出し、受理されたことを明らかにした。

 市によると、業者は担当地区内で修繕が必要な箇所を見つけた場合、現場写真など、工事の必要性を示す書面を市に提出。市が修繕の必要性を認めると業者に作業を指示する流れとなっているが、関係者によると、書面の中に修復する基準(穴の深さ)に満たず工事の必要性がない箇所も含まれていた可能性があるという。

 すべての作業終了後、現場写真と補修箇所の面積などを市に報告し、工事費用は使った補修材(アスファルト)の量に応じて業者に支払われる。業者は工事の必要がない部分でも基準を満たした深さがあり、それに見合った補修材の使用を装って報告していたとみられる。

 一方、同署は被害届を受け、業者の担当者から事情を聴くとともに、工事に関係する資料を分析するなど本格的な捜査に乗り出す構え。関係者によると、業者は数年にわたり、少なくとも20万~30万円を不正に受け取っていたとされる。