<高校生のシゴト力>LED使い野菜栽培 支える人たち/ものづくりの意識成長、技術者の使命と責任考えて

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基盤にLEDをはんだ付けする生徒。細かい作業の連続となる
鈴木将仁教諭
半沢幸祐教諭

 福島工高電気科では、発電・送電に関する高電圧の知識からエレクトロニクス分野まで、幅広く学んでいる。研究に取り組む生徒は在学中、工場やビルなどの高圧電流が流れる建物の工事に必要な「第1種電気工事士」「第3種電気主任技術者」といった国家資格を取得するケースが多い。

 昨年の担当教諭から研究を引き継いだ福島工高の鈴木将仁教諭(26)は「自分たちが作りたいものをどうやったら作れるか、考えながら学んでいってほしい」と研究に熱中する生徒たちを温かく見守る。

 担当教員として生徒たちの成長が見られたのは、使う人の立場でものづくりをしようという意識。コンセントを差すと勝手に電源が入る仕組みだったものをスイッチ式に変え、温度計や湿度計を付けるところも「こうした方がいいじゃないかと意見を出して、相手が使いやすいように考えている」という。LEDは今後も用途が広がっていく技術であり、生徒のさらなる活躍の場を期待する。

 また、同校は「実社会で通用する人材の育成」を教育方針に掲げ、安全意識の高い技術者を育てることにも力を入れる。担当する半沢幸祐教諭(36)は「目に見えない電気の怖さをしっかり学び、対策を身に付けるのは企業が求める人材にもつながる」と話す。

 3年前から企業と連携し、労災事故防止に重点を置いた授業を取り入れている。授業では企業から外部講師を招き、実際に作業現場で行われている危険予知訓練(KYT)を行う。労働災害の現状を学びながら対策までを話し合うことで、技術者に求められる使命と責任を考えさせている。

 授業を受けた生徒たちは「少しの間違いが大きな事故につながることを学べた」と話しており、企業側も生徒の気付きが新たな未然防止策につながっているという。