今年1月、リーグアンのPSG対ナント戦で起きた仰天事件は大きな話題になった。
ナントDFジエゴ・カルロスと接触して転倒したトニー・シャプロン主審が、蹴りを見舞って“報復”したうえで彼を退場にしたのだ。
その後、謝罪したシャプロン氏には3か月の職務停止処分が下ったが、彼は審判業を引退。
同氏は2015年にハットトリックを達成したイブラヒモヴィッチに記念のボールを贈呈することを拒んだことでも話題になった人物だ。
そのシャプロン氏が『BBC's World Football』に出演し、イブラについて語った。
トニー・シャプロン(元審判)
「ズラタン・イブラヒモヴィッチ、彼は非常にうざいやつだ。
レフェリーだけでなく、常にチームメイトたちのことも非難していたし、常に対戦相手とトラブルを起こそうとしていた。
クレイジーなやつだ。素晴らしい選手だとは思うよ。だが、ピッチ上では別人だ。レフェリーとしては非常に厄介だった。
彼が“役者”であることを私は願っているよ。あまりにも多くのこと、クレイジーなことを口にするからね。
彼が口にすることを(本心では)思っていないことを願っている」
トニー・シャプロン(元審判)
「(ハットトリックのボールを渡さなかった件について)
彼は近づいてくると、指を鳴らして『ボール!』とだけ言ったんだ。
私には4人の娘がいる。彼女たちが何かをお願いする時、『プリーズ』という言葉がなければ反応しない。
同じことさ。あれは教育の一種だ。あれ(イブラの振る舞い)は無礼だったと思う。
もし我々が『プリーズ』や『ありがとう』のような単純なことを忘れてしまうと、社会はおかしなことになる。
あれはイブラヒモヴィッチのショーの始まりだった。ズラタンには誰もNoとは言えないからね。
私は(Noと言った)唯一の人物だっただろう」
イブラの振る舞いを傲慢だと感じており、ボールを渡すことを拒絶したのは“教育”の一環だったと述べていたそう。