【MLB】大谷翔平が新人王でNY紙は“恨み節”!? 「ヤンキースをスルーして、今度は…」

新人王に選出されたエンゼルス・大谷翔平(右)【写真提供:エンゼルス球団広報】

昨オフにヤ軍を選ばなかった大谷に苦々しく…アンドゥハーは「重要な貢献者」

 メジャーリーグの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人=新人王)」が12日(日本時間13日)に発表され、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手が受賞した。日本人では、2001年のイチロー外野手(マリナーズ)以来17年ぶり4人目の快挙となったが、昨オフの争奪戦にヤンキースが敗れてから、大谷に対して厳しい論評を続けるニューヨークメディアは相変わらずの“恨み節”。「最初にヤンキースを袖にして、今度は新人王で(ヤンキースコンビを)妨げた」と伝えている。

 メジャーを席巻した二刀流が全米に明るい話題を提供する中、ニューヨークメディアはルーキーイヤーの大谷に対する厳しい論調が目立った。大谷の勝利で決着した新人王レースについて、地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ミゲル・アンドゥハーはショウヘイ・オオタニに新人王で敗れる」と特集。記事の冒頭でいきなり“恨み節”を綴っている。

「まず初めに、ショウヘイ・オオタニは昨年のオフにヤンキースをスルーしてエンゼルスに加わった。今度は彼らの新人王を妨げた。二刀流のスターは新人王争いでヤンキースのミゲル・アンドゥハーとグレイバー・トーレスを破った」

 全米野球記者協会選出の新人王争いで、大谷がヤンキースのルーキーコンビを制したことを苦々しく報じている。

 新人王レースは大谷とアンドゥハーの一騎打ちの様相を呈していたが、特集では大谷の活躍について「オオタニは健康な際、打席とマウンドで卓越していた。ベーブ・ルースの偉業に並んだのだから」と評価。一方、アンドゥハーについてはエラー15回という守備で難がありながら、ルーキー最多の170安打、二塁打47本、マルチ安打53回と活躍したことを紹介。「アンドゥハーはヤンキースのペナントレース争いで重要な貢献者となった。この事実が関係者の間で受賞者に選ばれることを後押ししていたのだ」と称賛している。

 同紙では、受賞前日までアンドゥハーの新人王選出の猛プッシュ続け、球界関係者の証言で、「アンドゥハー本命」と報じていたほどだった。ヤンキースファンが愛するルーキーコンビを退け、新人王に輝いた大谷。“恨み節”のニューヨークメディアからの風当たりはいっそう厳しくなるかもしれない。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2