今オフ中にトレードされる可能性のある9人のスター選手

今オフは将来に向けてロースターの「再構築」を模索するチームが多く、スター選手を含む大型トレードが実現する可能性が取り沙汰されている。もちろん、これは必ずしもスター選手がトレードされることを意味するわけではないが、例年以上にトレードが活発に行われる可能性は十分にある。MLB公式サイトのリチャード・ジャスティスは「今オフ中にトレードされる可能性のあるスター選手」として9人の名前を紹介している。

トレード候補のスター選手としては、J.T.リアルミュート(マーリンズ)の名前が真っ先に思い浮かぶが、ジャスティスはリアルミュートを「今オフ中にトレードされなければ世界が驚く選手」であるとしており、今回の9人には含めていない。ジャスティスがリストアップした9人は、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、ジェームス・パクストン(マリナーズ)、コリー・クルーバー(インディアンス)、スクーター・ジェネット(レッズ)、ウィル・マイヤーズ(パドレス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、コリー・ディッカーソン(パイレーツ)、ブラッド・ボックスバーガー(ダイヤモンドバックス)という顔ぶれだ。

ダイヤモンドバックスは主力選手に対するトレードのオファーを聞く姿勢を明確にしており、主砲のゴールドシュミットやクローザーのボックスバーガーのトレードが成立しても決して不思議ではない。これはマリナーズも同様であり、ロースターの「再構築」の一環として左腕エースであるパクストンが放出される可能性は高いと見られている。

バムガーナーの去就は契約延長交渉の行方次第だが、2年連続で故障に悩まされ、パフォーマンスに陰りが見られることを考えると、新たに編成最高責任者となったファーハン・ザイディはトレードでの放出を決断するかもしれない。クルーバーやジェネット、ディッカーソンに関しては、なるべくトレード・バリューの高いうちにトレードし、チームの将来に繋がる若手有望株を手に入れたいという思惑が見て取れる。

マイヤーズは若手野手の台頭によりチーム内で確固たるポジションを築くことができておらず、放出の可能性が高い有力選手の1人となっている。6年連続ゴールドグラブ賞の名三塁手・アレナードは来季終了後にフリーエージェントとなるため、契約延長交渉がスムーズに進まなければ、ロッキーズが放出を検討する可能性もあると見られている。

まだオフシーズンは始まったばかりだが、例年以上に大物選手の名前がトレード市場を賑わせている今オフ。ひょっとすると、勢力図を一変させるような大型トレードが成立するかもしれない。

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