観光列車「きらきらうえつ」廃車へ JR東日本、来年9月末で運用終了

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JR東日本の観光列車「きらきらうえつ」

 JR東日本が、主に土曜と休日に新潟駅と酒田駅(山形県)や秋田駅の間を走る観光列車「きらきらうえつ」の定期的な運転を来年9月末で終え、その後廃車にする方針を固めたことが13日、分かった。旧国鉄時代の花形特急用電車だった485系を改造した列車で、485系は引退が相次いで残りが少なく、惜しむ声が広がりそうだ。

 きらきらうえつは新潟支社が2001年から運行している。車窓を楽しみながら談笑できるラウンジ座席や、プロジェクションマッピングを活用して沿線の観光名所を紹介する場を設けて人気を集めている。

 老朽化したため、新潟県と庄内地域を売り込む来年10~12月の大型観光企画の開始時に、新造観光列車「海里」に置き換えて主に新潟-酒田を走る。きらきらうえつの廃車時期は「具体的には未定」(関係者)という。

 485系シリーズは1964年に登場した。交流と直流の両方の電化区間を走行でき、本州や九州の幅広い特急列車で活躍した。原形を残した車両が古くなって引退した後も、JR東日本は観光や団体向けに改造した列車を運転してきた。

 居住性が優れた座席を備えた長野支社の「彩」は昨年引退した。きらきらうえつも退けば、残るのは高崎支社(群馬県)のお座敷列車の「宴」と「華」などごく少数となる。

 485系の改造車両は団体旅行に重宝され、宴を利用したツアーは優れた鉄道旅行を表彰する「鉄旅オブザイヤー」の17年度グランプリに輝いた。旅行大手の企画担当者は「顧客に好評な列車なので、できるだけ長く残してほしい」と話す。