引退のジョー・コールが「常に抱いていたアドバイス」とは?感動的な最後の言葉

13日、元イングランド代表MFジョー・コールが今季限りでの現役引退を公式発表した。

ウェストハム・ユナイテッドで天才アタッカーとしてデビューし、その後チェルシー、リヴァプールなどでプレー。イングランド代表でも3度のワールドカップに出場するなど、実績以上にファンや現場から愛された選手だった。

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2016年に欧州を離れてからはアメリカに渡り、独立リーグのタンパベイ・ロウディーズでプレー。今年からはアシスタントコーチも兼任し、指導者としての活動もすでにスタートさせている。

彼は自身の『Instagram』で以下のように書き、今季限りでピッチを離れることを報告するとともに、助けてくれた人々への感謝を述べた。

ジョー・コール 「プロサッカー選手として20年間を過ごし、スパイクを脱ぐときがやってきたよ。

716試合に出場し、104ゴールを決めた。7つの素晴らしいクラブでプレーした。ウェストハム、チェルシー、リヴァプール、リール、アストン・ヴィラ、コヴェントリー・シティ、そしてタンパベイ・ロウディーズ。

そして、イングランド代表でプレーできたことも名誉だ。それこそが夢の実現だったよ。

プロとしてのキャリアの中では、常に重要な時を経験してきたよ。

若くしてウェストハムの選手になることができた時、引退が近づいたベテラン選手に言われたんだ。

『毎試合を楽しめよ、若者よ。全ては一瞬で過ぎていくぞ。終わった後に、それを激しく懐かしむことになるだろう』と。

彼は正しかったね。あの言葉は、今になってより心に響いているよ。

僕は彼のアドバイスを毎日胸に抱いてプレーし、生きようとしてきた。プロサッカー選手でいられることは、絶大な名誉なのだから。

キャリアの中で僕を助けてくれた人々は数え切れない。それらの名前を挙げることはしたくない。誰かを見過ごしてしまうのが怖いからね!

監督、コーチ、スタッフ、そして僕の道のりの中で助けてくれた皆。本当にありがとう。

サッカー選手としての人生の中で最も気に入っていたのは、皆の楽しみを感じられることだった。勝利の後に入ったドレッシングルームでね。

それに代わるものを見つけるのは難しいだろうね。ただ、その瞬間を共有した仲間たちのことを、これからもずっと忘れないだろう。

非常に幸運だったと思うよ。人生の中で、あれほど最高の選手たちとともにプレーできたこと、彼らを友人だと言えるようになったことが。

ファンとしても、レベルの高い選手の全てを見ることが喜びだったし、印象的だったよ。僕もいくらかは同じようにファンを楽しませることができたのではないかと願いたいね。

チェルシーで勝ち取ったトロフィーは、僕にとって特別なものだ。永遠に残る思い出だよ。家族、妻、3人の子供、父、母とともにそれを共有できたことが、僕にとって最も大きな誇りなんだ。

将来のことを何か言うとすれば、サッカーの試合に関わり続けたい。コーチとしてのオファーはたくさん受けているし、ロウディーズで指導者としての仕事を任されるというチャンスを楽しんだよ。

経験を伝えることで、若い選手たちが僕のようにそれぞれの夢を叶えられるようにね。それが僕の大きな情熱になっているんだ。

次がどうなるかはともかく、これからの20年も特別なものになることを祈るよ。サッカー選手として生きた、これまでの20年のように。

最後に重ねて言いたい。僕が歩んできた道のりの中で助けてくれた全ての人に、最大の感謝を伝えるよ」

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