レアル・マドリー、ソラーリを正式な監督にすべき7つの理由

『Sportskeeda』は12日、「レアル・マドリーがサンティアゴ・ソラーリ氏を正式な監督に据えるべき7つの理由」という記事を掲載した。

先月末にフレン・ロペテギ前監督を解任し、Bチームからソラーリ氏を昇格させたレアル・マドリー。それからの4試合は、格下相手が続いたとはいえすべて白星で終えている。

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このままソラーリを正式な指揮官として雇うべき7つの理由とは?

ソラーリは厳しい決断を怖がらない人物だ

レアル・マドリーのドレッシングルームには、それぞれのポジションで最高レベルにある選手、試合で勝つためのすべてを持っている選手がいる。

しかし彼らも人間であり、サッカー選手であっても感情の影響に晒される。レアル・マドリーのドレッシングルームは、世界で最もエゴの多い場所だ。

どんな選手でも悪い時が訪れる。しかし、ほとんどの監督はその選手の名前と実績、そして圧力に屈してしまうものだ。

しかしこれまでのところ、ソラーリは厳しい選択ができる勇気を持っているように見える。不調のモドリッチをベンチに置くことも厭わない。チームを変えなければならないときに、その素質は必須だろう。

ソラーリはレアル・マドリーのファミリーだ

レアル・マドリーは世界最大のクラブであり、そこでプレーする選手には高いレベルの成熟と経験が必要にある。ソラーリはここで多くの成功を収め、「銀河系」の一人だった人物だ。

元選手だったという経験は、彼をすでにレアル・マドリーのファミリーにしている。認められているということは、今の選手に関わるにあたってもいい影響を及ぼすはずだ。

また、2013年からユースで指導をしていることもあり、若手選手の実力も把握している。長期的なことを考えても、ここでソラーリを我慢して使っていくことが好影響をもたらすだろう。

このような監督選びが成功した

2015年末、バルセロナに4-0で敗れたレアル・マドリーは、ラファエル・ベニテス監督を解任した。そして指揮官に迎えたのが、当時Bチームを率いていたジネディーヌ・ジダンであった。

彼はもちろんレアル・マドリーのレジェンドプレーヤーであったが、監督としてはまだシニアのトップチームを率いたことはなかった。シーズン最後までの繋ぎかとも思われた。

しかし彼は10ヶ月以内に3つのトロフィーを勝ち取り、最終的にはレアル・マドリーの伝説的な監督にもなった。

ソラーリはほぼ同じような道を歩んでいる。ジダンと同じような信頼を与えられれば、より良い結果に繋がる可能性は高いだろう。

若い選手に明確な信頼を持っている

レアル・マドリーのチームの中心は、この6年間ほぼ同じだったと言える。チャンピオンズリーグ4回の優勝、3回のクラブワールドカップ優勝、そしてリーガ・エスパニョーラの優勝。

しかしそれらの選手はキャリアの終盤に差し掛かっている。そのツケも支払っている状況だ。マルセロ、セルヒオ・ラモス、ルカ・モドリッチ、カリム・ベンゼマ。彼らはあと数年世界のトップを維持できる保証がない。

若手をあまり信頼しなかったロペテギと比べ、オドリオソラ、レギロン、ヴィニシウスらを使うことを厭わないソラーリは、世代交代のきっかけとなれるはずだ。

もちろんその若さの弊害も出るかもしれないが、今季ならまだ大きなダメージにはならない。今のうちにやっておくべきことをやるべきだ。

ヴィニシウスのベストを引き出せそうだ

ヴィニシウス・ジュニオールはフラメンゴで常に話題を集め、次のビッグスターになると考えられた。昨年レアル・マドリーと契約を結び、そして18歳の誕生日を経てスペインへやってきた。

ただ、フレン・ロペテギは彼を取ろうとした監督ではなかったし、ほとんどヴィニシウスの出番はなかった。

もちろんソラーリ就任後もレギュラーではないが、それでも状況は変わっている。この4試合で148分起用されており、輝きも見せている。

レアル・マドリーの最も大きな未来の一人だ。大金を出して買った理由はそれであり、育成を成功させるのは義務だ。そのためにソラーリは正しく動ける監督である。

ベンゼマはなんとかなりそう

このところ眠りに落ちていたカリム・ベンゼマ。ゴール数が年々減少する状況で、ファンや批評家からは大きな批判を受けていた。

今季はスタートから4試合で5ゴールと大爆発し、ただクリスティアーノ・ロナウドをサポートするだけの存在ではないと見せつけた…ように思えたが、その後は著しく失速してしまった。

ただ、ソラーリの就任後は再び変化が見える。メリリャ戦、ヴィクトリア・プルゼニ戦、セルタ戦とネットを揺らし、リズムを取り戻したようだ。彼の得点感覚を戻せただけでもソラーリの仕事は今のところ成功している。

結果が出たことがブーストになる

サッカーでは美学や哲学のことが語られるが、結局のところ本当に重要なのは一つしかない。最終的な結果である。

成績が悪ければフレン・ロペテギのように解任されるし、結果がよければジネディーヌ・ジダンのように長く残ることになる。

ソラーリの任命以来、レアル・マドリーは7試合で1勝という泥沼を抜け出し、4連勝を飾っている。まだ無傷の状態だ。

レアル・マドリーのようなクラブではとりわけ結果が求められるもの。勝利のDNAが刻み込まれているチームで、勝利した。通常、そうなればちゃんと仕事を与えられるのがスジである。

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