LMEアルミ市況、続落 1年3カ月ぶり安値、米株安など重しに

 ロンドン金属取引所(LME)アルミ市況は現地12日、2営業日続落。終始軟調に推移し、2017年8月以来の安値を付けた。原油安や米国株式市場の下落などの流れを受けた非鉄市場全体の軟化に連れ安となった形。

 アルミ現物は前日比30・5ドル安の1934ドル(前場、セツルメント価格)、3カ月先物は同12ドル安の1942ドル(引け値)。現物は1年3カ月ぶりに1940ドルを割り込み、4月の高値から26%安の水準に沈んだ。

 同日はアルミ固有の上下動の材料は見られなかったものの、米中間選挙を好感した投機筋のリスクオンムードが一服し、NYダウなど株式市場が下落。非鉄市場からも投機資金が流出したとみられる。あるトレーダーは「米中間選挙が事前予想通りの結果となったことは市場に好影響をもたらしたが、軟調な原油価格はアルミにとって弱材料」と指摘する。

JX金属/銅建値1万円下げ

 JX金属は13日、電気銅建値を1万円引き下げ73万円にすると発表した。13日時点の11月平均価格は73万5千円。

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