マチャド獲得を狙うヤンキースにアンドゥハー放出の可能性?

ヤンキースがマニー・マチャドの獲得を本気で目指しているかどうかは定かではないものの、打倒・レッドソックスのためにヤンキースがマチャド獲得に動く可能性は消えていない。となると、気になるのは正三塁手に定着して新人王投票で2位にランクインしたミゲル・アンドゥハーの動向だが、ヤンキースがアンドゥハーのトレードを検討する可能性はあるのだろうか。

まず、ヤンキースの今オフの最優先課題が先発投手の補強であることはブライアン・キャッシュマンGMが明言している。ヤンキースのトップ・ターゲットと見られるパトリック・コービンを筆頭に、キャッシュマンGMは複数の先発投手(おそらく2人)の獲得を目指すことを明らかにしており、マチャド獲得の優先度はそれほど高くない。

ただし、スポーティング・ニュース紙のジョー・リベラが指摘するように、先発投手の補強とマチャド獲得を両立することは十分に可能である。リベラが提案するのは、マチャドとポジションが被るアンドゥハーをエース級の投手とのトレードで放出し、フリーエージェント市場ではJ.A.ハップのような2~3番手クラスの投手の獲得を目指すことだ。

アンドゥハーは惜しくも新人王選出はならなかったものの、23歳にしてヤンキースの正三塁手に定着し、打率.297、27本塁打、92打点、OPS.855の好成績をマーク。三塁守備に不安を抱えているとはいえ、若さと強打は非常に魅力的であり、アンドゥハーを欲しがるチームは少なくないはず。中長期的に正三塁手として打線の中軸に据えることも可能なタレントだ。

もしヤンキースがマチャドを獲得してアンドゥハーを放出するのであれば、マチャドは三塁に入り、トミー・ジョン手術で離脱中のディディ・グレゴリアスが復帰するまではグレイバー・トーレスが二塁から遊撃に回ることになるだろう。もちろん、マチャドを遊撃に置き、三塁のアンドゥハーと共存させることも可能であるため、必ずしもマチャド獲得がアンドゥハーの放出を意味するわけではない。しかし、アンドゥハーを放出することが先発投手の補強とマチャド獲得を両立するための有力な手段の一つであることは間違いないだろう。

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