SL人吉「解き鉄」10年 OBら案内人会観光客に好評

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SL館にある投炭練習機で、SLの運転技術を子どもたちに教える人吉鉄道観光案内人会の立山勝徳会長(左)ら=人吉市

 観光客にJR九州の観光列車「SL人吉」の解説を続けている「人吉鉄道観光案内人会」(熊本県人吉市)が、設立10周年を迎えた。メンバー20人は「観光を支える鉄道を、これからも盛り上げたい」と意気込みを新たにしている。

 SLを終着駅で応援しようと、国鉄とJRを退職した元機関士や元駅員らが2008年2月に結成。案内内容の吟味や研修を経て、09年4月の運転開始と同時に活動を始めた。

 SLの運転日(年間140日前後)を中心に、同市の人吉駅構内に残る明治時代の石造り機関庫を案内し、隣接する資料室「SL館」で運転技術を解説。活動は手弁当で、小学生などの団体客も受け入れる。

 元職員だけに解説は正確で詳しく、鉄道ファンにも好評だ。福岡市の会社員小野勝さん(45)は「実際にSLを運転していた人の話を聞けるのは、とても貴重で楽しい。これからも続けてほしい」と話す。

 今年最後のSL運転日となった4日、同会は人吉市内のホテルで祝賀会を開き、観光関係者ら約80人が出席。立山勝徳会長(83)は「SL運転で観光客が増え、駅前がにぎやかになった。観光を裏で支える鉄道関係者の努力と技術を、これからも伝える」とあいさつして、“前進”を誓った。(鹿本成人)

(2018年11月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)