レンジャーズが今オフ獲得を狙う12人のなかに菊池雄星の名前も

MLB公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT.R.サリバンは、今オフのレンジャーズの補強ポイントとして先発投手、リリーフ投手、捕手の3つを挙げた。特にチームの投手不足は深刻で、現有戦力では補えないほどの穴が空いており、トレード市場とフリーエージェント市場を利用して投手の補強に動く可能性が極めて高い。サリバンはレンジャーズが獲得を狙う可能性のある選手として12人の名前をリストアップしているが、そのなかには埼玉西武からポスティング制度を利用してメジャーへ挑戦することが確実となっている菊池雄星の名前も含まれている。

サリバンは「レンジャーズのオフシーズンのプランはいつも日本から次のスター選手を発掘することを含んでいる」とし、アジア市場に積極的な姿勢を見せるレンジャーズの動きを評価。菊池については「今オフに太平洋を渡ってやってくる目玉投手であり、レンジャーズは(戦力的に)菊池に合うチームとなるだろう。27歳の菊池は今季、西武ライオンズで23試合に登板して163回2/3を投げ、14勝4敗、防御率3.08、153奪三振をマークした」と述べている。

菊池のほか、先発投手の獲得候補としてはパトリック・コービン、ジェームス・シールズ、ジオ・ゴンザレス、ソニー・グレイ(ヤンキース)、ディラン・バンディ(オリオールズ)、ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)の名前が挙げられている。コービンは今オフの最大の目玉投手であり、強豪チームを含む争奪戦が繰り広げられる可能性が高い。となると、イニングイーターとしての働きを期待できるシールズやゴンザレスとの契約を目指すか、トレードでグレイやバンディの獲得を狙うのが現実的な路線となるだろう。

フリーエージェントとなったロビンソン・チリーノスに代わる正捕手候補としてはウィルソン・ラモスとJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の名前が挙げられており、内野手のマニー・マチャド、外野手のアダム・ジョーンズの名前もリストに含まれている。レンジャーズに不足している右打ちの外野手であることを考えると、ジョーンズの獲得を狙うのは面白いかもしれない。

そして、リストの最後にはギャレット・リチャーズの名前がある。トミー・ジョン手術により来季絶望と見られるリチャーズだが、レンジャーズは同じ状況だったエディンソン・ボルケスを2年契約で迎え入れた実績がある。リチャーズと複数年契約を結んだうえで、最初の1年間はリハビリに充て、2020年からの活躍を期待するという選択肢を取る可能性も十分にありそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.