GK25年「後悔なし」 元日本代表川口、相模原市で引退会見

 今季限りの現役引退を表明しているJ3相模原の元日本代表GK川口能活(43)が14日、相模原市役所で記者会見し、「完全燃焼したかといえば余力はあるが、ピッチ内外で全力を尽くしてきた。後悔はしていない」と、さわやかな笑顔で25年間のプロ生活を振り返った。

 川口は今夏のワールドカップ(W杯)ロシア大会など各カテゴリーで日本代表が活躍する姿を目の当たりにして、引退を決意したことを明かし、「僕がプレーしていた頃より上のレベルで世界と戦えている。選手とは違った形で貢献したい」などと述べた。

 今後は指導者を目指すといい、「GKを人気のあるポジションにするために、現場で自分の経験を伝えたい。サッカーは進化しているので勉強したい」と話した。

 静岡・清水商(現清水桜が丘)高から1994年に横浜M入りし、25年に渡って国内外の6クラブでプレー。98年のフランス大会から4大会連続のワールドカップ(W杯)を経験するなど、日本のGKでは最多となる国際Aマッチ116試合に出場した。

 クラブは今季最終戦となる12月2日の鹿児島戦(午後1時・ギオンス)後に引退セレモニーを行う。川口は「残り3週間、プロとしてやるべきことを全うし、皆さんに恩返ししたい」と語った。

プロ25年間を笑顔で振り返る川口=相模原市役所

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