【横浜女性刺傷】凶器包丁か、自宅から2本押収 71歳男送検

 横浜市神奈川区の商店街で11日未明、近くに住む女性会社員(34)が刃物で刺されて重傷を負った事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された無職の男(71)=同区西大口=が包丁で女性を襲ったとみられることが14日、捜査関係者への取材で分かった。県警が、同容疑者の自宅から包丁2本を押収していたことも判明した。

 捜査関係者によると、容疑者はこれまでの調べに「護身用に包丁を隠し持って外出していた」と供述、女性を襲った理由は「金を奪う目的だった」としている。一方で、入院中の女性が県警の聴取に対し、「被害品はない」と話していることも新たに分かった。

 女性は「商店街を歩いていたら突然、腰から背中あたりに衝撃を受け、振り返ると知らない男がいた。それ以降はよく覚えていない」などとも説明。事件直前に2人にトラブルがあった形跡はなく、県警は女性が狙われた理由や経緯を詳しく調べる。

 県警は14日、容疑者を同容疑で送検した。

女性が刺され、倒れていた現場=11日午前9時50分ごろ、横浜市神奈川区の大口通商店街

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