運動習慣「ある」27% 「ない」の半数「時間必要」

 長崎県は、運動習慣について県内56事業所の従業員5088人から回答を得たアンケートで、県が推奨する「1回30分以上の運動を週2回以上」の運動習慣が「ある」と答えたのは27%だったと14日までに明らかにした。
 習慣が「ない」と答えた人のうち、最多の52%が運動に取り組むために必要なのは「時間」と答え、県国保・健康増進課は事業所に対し「残業を減らし従業員がプライベートで運動する時間や、職場で運動する時間帯を設けてほしい」と呼び掛けている。
 運動習慣がない人の理由(複数回答)は「時間的ゆとりがない」(51%)、「疲れていて運動する気になれない」(40%)、「面倒である」(31%)の順に多かった。運動に取り組むために必要なことは最多の「時間」に続き「きっかけ」(36%)、「仲間」(33%)となった。
 一方、運動習慣がある人に、習慣にできたきっかけを尋ねると「もともと運動が好き」(38%)、「体重が増えたため適正体重に戻すために」(33%)、「体力の衰えを感じたから」(26%)の順に多かった。運動内容は「ウオーキング」(47%)が突出して多く、「球技」(23%)、「ジョギング」(18%)、「体操、ストレッチ、ヨガ」(13%)と続いた。
 調査は昨年度に初めて実施。全国健康保険協会長崎支部に、従業員の健康づくりに積極的に取り組むと「健康経営」宣言した事業所を対象とした。

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