人吉市のくま川下り、経営再建へ 上天草市の船会社と業務提携交渉

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くま川下りが運航する観光船。上天草市の船会社との業務提携交渉を進めているという=人吉市

 債務超過に陥っている熊本県人吉市の第三セクターくま川下りが経営再建に向けて、上天草市の船会社シークルーズと業務提携交渉を進めていることが14日、分かった。シークルーズの営業ノウハウを生かし、乗客増につなげたい考え。

 シークルーズは、JR九州の観光列車「A列車で行こう」と定期航路を連絡し、新たな観光ルートをつくるなどの実績がある。人吉市内も「SL人吉」「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」とJR九州の三つの観光列車が走っており、シークルーズの持つノウハウがくま川下りの集客にも生かせると判断した。

 市観光振興課は「くま川下りは大切な観光資源。維持するには提携が不可欠」としている。今後、提携内容の詳細を詰め、年内にも締結する。

 くま川下りは2011年2月期から7年連続で赤字を計上しており、16年2月期から債務超過の状態が続いている。ことし3月に事業再生計画を策定し、営業を強化したが、乗客数は前年割れが続いていた。

 シークルーズとの業務提携に向け、市はくま川下りに有利子負債の返済費として6千万円を貸し付ける。必要な費用を12月定例市議会に提案する予定。

 くま川下りの18年2月期の売上高は前期比28・7%減の1億2235万円。(鹿本成人)