中国粗鋼生産、10月は月間最高の8255万トン

減産規制の効果乏しい

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 中国・国家統計局が14日に発表した同国の10月の工業統計によると、同国の粗鋼生産は前年同月比9・1%増の8255万トンとなり、7月の8124万トンを超え月産最高を更新した。

 1日当たりでは前月から約3万トン減の266万3千トン。大型連休の国慶節があったことや、10月から華北で大気汚染対策に向けた減産が始まり、日産最高だった9月からは減少へ転じた。

 ただ昨年に比べ環境規制による減産幅が小さいことや採算性の高さから、中国勢の増産意欲はさほど弱まっていない。米中貿易摩擦の激化で自動車や機械など中国内の鋼材需要に悪影響が見られつつあり、生産の過剰感から鋼板類を中心に中国内の市況も急落、熱延コイルでは6カ月ぶりの安値圏にある。

 例年11~12月は中国で定期改修に入る製鉄所が多く、生産の抑制具合が今後の調整局面を占うことになりそうだ。

 粗鋼以外の10月の鉄鋼生産は、銑鉄が7・3%増の6774万トン、鋼材は11・5%増の9802万トンだった。

 1~10月累計の鉄鋼生産は、銑鉄が前年同期比1・7%増の6億4506万トン、粗鋼が6・4%増の7億8246万トン、鋼材が7・8%増の9億1844万トンだった。

自動車生産、4カ月連続減

 鉄鋼以外の10月の経済統計では、自動車生産が9・2%減の237万台となり、4カ月連続の前年割れだった。

 1日当たりの生産台数は7万6千台で、前月比では5千台減った。昨年末にかけては自動車取得時の減税措置が打ち切られる駆け込み需要が生じており、今年はその反動減で11月以降も前年割れが続きそうだ。

 車種別では乗用車が7・1%減の97万9千台、SUVは9・7%減の81万4千台、エコカーは49・5%増の15万1千台だった。

 このほかコークス生産が4・5%増の3661万トン、発電量が4・8%増の5330億キロワット、金属加工機械の生産台数は9・8%減の4万台だった。

 1~10月累計では、自動車が前年同期比0・4%減の2322万6千台、コークスが1・0%減の3億5953万トン、発電が7・2%増の5兆5816億キロワット、金属加工機械が0・7%増の41万台。