大和ハウス、静岡県に大型物流施設 延床面積10万平方メートル、免震工法を採用

 大和ハウス工業は静岡県富士市で県内最大となる延床面積約10万平方メートルの大型物流施設「DPL新富士II」を展開、きょう着工した。設計・施工は安藤・間が担う。プレキャスト・プレストレストコンクリート造地上4階建てのマルチテナント型物流施設で、独自の免震装置「DKB弾性すべり免震支承」による免震工法を採用する。竣工は20年4月の予定。

 本施設は大和ハウス工業と黒沢建設、ビー・ビー・エムの共同開発によるオリジナルの免震支承を高減衰積層ゴム支承と併用。揺れを最大で約8分の1に軽減できるため上層階の荷崩れを抑制し短時間で事業を再開できる。各階に4テナント、最大16社が入居可能で、テナント企業の従業員が仕事と子育てを両立できるよう専用の保育所も施設内に完備。屋上には園芸体験できる200平方メートルの園庭も設ける。

 また、県内初となるダブルランプウェイを採用。特殊車両である45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れできる。施設全体で264台分のトラックバースも完備。トラックの入場予約システムも導入しドライバーの平均荷待ち時間を約70%削減できる。さらに、物流施設から一定の半径内に入った際にドライバーが携帯電話から物流施設への入退場受付を登録できるオンラインチェックシステムも導入。ドライバーの作業時間を約10%削減できる。

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