イラクの子らへ思い寄せ がん患者、難民を支援 JIM-NET きょうからチョコ募金

 イラクや福島、シリア難民の医療支援に取り組むNPO法人「日本イラク医療支援ネットワーク」(鎌田實代表理事、JIM-NET)は15日から「チョコ募金2019 戦場のたんぽぽ」の受け付けを始める。1口550円分の募金で、六花亭製菓(北海道帯広市)のチョコレート1缶を贈る。
 チョコ募金は2006年から毎年実施。経費を除く売り上げの全てが、イラクの小児がん患者やシリア難民などの支援に充てられている。
 缶の絵柄は4種類。イラク北部のモスルでがんと闘う少女や、兄をリンパ腫で亡くしたシリア難民の少女ら4人が描いたタンポポの絵と、タンポポを意味するアラビア語があしらわれている。
 14日、長崎市役所で開いた会見でJIM-NETの佐藤真紀事務局は、「タンポポの綿毛が広がるように、つながりあっていけたら」と話した。
 募金は、JIM-NETのホームページ(HP)や電話(03・6908・8473)、ファクス(03・6908・8474)などで4缶セットの2200円から受け付ける。長崎市南山手町の「祈りの丘絵本美術館」店頭でも1缶550円から募金できる。

チョコ募金への参加を呼び掛ける佐藤さん=長崎市役所

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