JFE鋼板・玉島製造所、生産管理システム更新 20年1月に切り替え、東日本製造所でも検討

 JFE鋼板(社長・小川滿氏)は14日、玉島製造所(岡山県倉敷市)で26年間稼働する生産管理システムを全面更新し、2020年1月に新システムに切り替えることを決めたと発表した。業務の標準化や、情報の可視化、共有化による日常管理レベルの向上をはじめ、生産計画・原材料調達・在庫・原価・品質管理など業務の最適化を実現する狙い。東日本製造所への適用と共通化を視野に入れた事前検討にも乗りだしている。

 大型のメインフレームからオープン系サーバー、システムエンジニアが減少するCOBOLから主流のオープン系言語にそれぞれ移行する。生産性の高いオープン系言語の採用と、16年間にわたって鉄鋼業界で運用、ノウハウが蓄積されたJFEシステムズの鉄鋼業に特化したビジネスモデルを活用するなどシステム開発効率を高めてコストの低減と設計期間の短縮につなげる。

 新規機能も導入する。コイル置き場の3D表示をはじめ、グラフィック表示を含むマンマシーン・インターフェースの充実や、Excelと親和性が高く、データを二次加工しやすい仕組みを確立。タブレット端末を活用した在庫や外注加工の管理、リモートメンテナンスやシステムエラー時の自動メーリング機能によるメンテナンス機能の向上とコスト削減に対応し、万全のBCP対策を実施する。

 基本設計から稼働まで1年3カ月で完了させる。東日本製造所の主要機能更新でも工期短縮を目指す。

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