アストロズGM補佐のエリアスがオリオールズGMに就任へ

今季途中にマニー・マチャドら主力選手を大量に放出し、バック・ショウォルター監督とダン・デュケット野球部門上級副社長を解任して本格的なチーム再建に舵を切ったオリオールズ。進歩したデータ分析を利用して安定した戦いのできるチーム作りが求められるなか、再建の舵取り役がようやく決まったようだ。昨季のワールドシリーズ王者・アストロズでGM補佐を務めるマイク・エリアスが、オリオールズのGMに就任することがほぼ確実となった。

現時点でオリオールズからの公式発表はないものの、複数のメディアがエリアスのオリオールズGM就任を報じており、エリアスがオリオールズの再建を牽引していくのはほぼ確実。オリオールズではデュケットが「野球部門上級副社長」としてチーム編成の最高責任者となっていたため、しばらくの間「GM」というポジションが球団内に存在していなかったが、エリアスはGMに就任することになると見られている。

アストロズのフロントオフィスはレイズなどとともにメジャー有数の充実度を誇っており、近年のアストロズは他球団から人材を引き抜く際の標的とされることが非常に多い。分析部門のリーダー的存在として6年間にわたってアストロズに貢献してきたシグ・メジダルは、先日アストロズを退団したばかりであり、エリアスとともにオリオールズに加わる可能性が高いことが報じられている。今季メジャーワーストの47勝115敗に終わったオリオールズは、見事にチーム再建を完遂させたアストロズ出身の人材とともに再建を進めていくことになる。

1982年12月28日生まれのエリアスは現在35歳。大学時代は投手としてプレイしていたが、カージナルスのスカウトとして球界でのキャリアをスタートさせた。2011年にジェフ・ルーノウがアストロズのGMに就任した際、ルーノウとともにアストロズへ移り、2012年のドラフトではカルロス・コレアを全体1位で指名。その後、2016年にデービッド・スターンズがブリュワーズのGMに就任した際、その穴を埋める形でGM補佐に昇格した。ボロボロのオリオールズを、エリアスはどのように立て直していくのか。その手腕には大きな注目が集まりそうだ。

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