就任1年目で世界一のRソックス・コーラ監督が契約を延長

ア・リーグ最優秀監督賞の投票で2位にランクインしたことが発表された翌日、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は昇給を含んだ契約延長にサインした。従来の契約は2020年までの3年契約で、2021年はオプションとなっていたが、契約を保証される期間が2021年までに延長され、2022年の契約が球団に選択権のあるオプションに。球団新記録となるレギュラーシーズン108勝をマークし、チームを5年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた手腕を高く評価された格好だ。

レッドソックスのトム・ワーナー会長は「我々はアレックス(・コーラ)に驚かされることばかりだったよ。彼は野球のことをよく知っているし、選手とのコミュニケーション能力も非常に高い。知性や決断力も素晴らしいし、それがチームの歴史的なシーズンに繋がった。我々は良い関係を築くことができていると思うし、今後も彼にチームを任せることができるのは幸せだよ」とコーラを絶賛。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「アレックス(・コーラ)はシーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれた。シーズンが終わったあと、彼の功績に報いたいと思っていたんだ。彼が我々の監督としてチームを率いてくれるのは本当に幸せなことだよ」とコーラとの契約延長を喜んだ。

コーラは新人監督としては1961年ヤンキースのラルフ・ハウクがマークした109勝に次ぐ108勝を記録。新人監督がワールドシリーズを制したのは、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリー以来のことだった。また、レッドソックスの新人監督が100勝以上をマークしたのは、1912年に105勝を記録したジェイク・スタール以来、実に106年ぶりの快挙。監督就任1年目で見事な手腕を発揮し、文字通り歴史的なシーズンを過ごした。各球団が打倒・レッドソックスを目指してオフシーズンの補強を進めるなか、来季のレッドソックスはコーラの指揮の下で1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指すことになる。

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