好打者・ブラントリーに最適なチームはブレーブスか

故障に苦しんだ2シーズンを経て3年ぶりに規定打席到達を果たし、打率.309、17本塁打、76打点、12盗塁、OPS.832の好成績をマークしてフリーエージェントとなったマイケル・ブラントリー。故障の多さは懸念材料だが、通算打率.295を誇る好打には多くのチームが関心を示している。外野3枠のうちエンダー・インシアーテ、ロナルド・アクーニャJr.に続く3枠目が空いているブレーブスが、ブラントリーがフィットするチームの1つに挙げられているようだ。

ブレーブスは今オフ、正右翼手のニック・マーケイキスがフリーエージェントとなった。今季のマーケイキスは序盤戦から打撃好調で、最終的にはリーグ3位の185安打を放って打率.297、14本塁打、93打点、OPS.806をマーク。惜しくも自身3度目の打率3割には届かなかったものの、2ケタ本塁打は2年ぶり、90打点以上は実に9年ぶりで、オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した(前者は初、後者は4年ぶり3度目)。

守備力に関してはマーケイキスに軍配が上がるものの、ブラントリーはマーケイキスに近いタイプの選手であり、健康であれば打撃面ではマーケイキス以上の貢献が期待できる。マーケイキスが35歳であるのに対してブラントリーがまだ31歳である点も、魅力の1つと言えるだろう。振り返ってみると、マーケイキスがブレーブスに加入したのは31歳のときだった。

今季は主に「1番・左翼」を務めたアクーニャJr.だが、ブラントリーが加入すれば、ブラントリーにリードオフを任せてパワフルな打撃を見せるアクーニャJr.を打線の中軸に置くこともできるし、平均以上の肩の強さを生かすために右翼へ回すこともできるだろう。マーケイキスと全くタイプが異なる選手をブレーブスが欲するのであれば、その最適解はブラントリーではないかもしれないが、ブラントリーが、好打堅守のマーケイキスが抜けたブレーブスにフィットする存在であることだけは間違いなさそうだ。

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