【動画】横浜スタジアム、改修進む右翼席 報道陣に初公開

 2020年の東京五輪に向けて大規模改修が進む横浜スタジアムの新スタンドなどが15日、報道陣に公開された。プロ野球の19年シーズン開幕から先行的に稼働させる右翼側スタンドとバックネット裏の個室観覧席など、完成が迫る施設の一部が初めて披露された。

 

 17年シーズン終了後の昨年11月から、横浜スタジアムと横浜DeNAベイスターズが工事を進めており、右翼側スタンドは、既存の一塁側内野席と右翼席の上方に約3500席を増設する。

 バックネット裏の上段には、約30室計500席ほどの個室観覧席が設けられるほか、高さ31メートルの屋上にはテラス席が設置され、球場全体を一望できる。

 野球・ソフトボールの会場となる2020年の東京五輪に向け、観客席の増設工事が行われているベイスターズの本拠地。来春からはおよそ4000席増え、3万3千人収容が可能となり、2020年春には3万5千人まで収容できるようになる。

 公開された施設は、いずれも現時点ではコンクリートがむき出しのままの状態だが、座席の設置や内装工事などを経て、来年3月に完成する予定だ。

 横浜スタジアムの葛西光春常務は「工事はここまで順調に進んでいる。東京五輪の会場にふさわしい、世界に誇れるスタジアムにしていきたい」と力を込めた。

 段階的に実施している改修工事は20年3月まで行われる。今後は約2500席の増設を予定している左翼側スタンドの工事が本格化するほか、球場を一周できる回遊デッキなどを設ける。

増設される右翼側スタンド

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