2年連続2千万人割れ 鎌倉市19年観光客、冷夏や台風で

冷夏のために人がまばらな日が多かった昨夏の海水浴場=2019年7月、鎌倉市内

 神奈川県鎌倉市の2019年の入り込み観光客数が2年連続で2千万人を割ったことが市のまとめで分かった。市観光課は「冷夏で海水浴客が減り、秋の台風でハイキングコースや施設が閉鎖されたことが主な要因」と分析している。

 観光客数は前年より4.3%減の延べ1902万人で、直近10年間で3番目に少なかった。材木座、由比ガ浜、腰越の3海水浴場の来場者数は、記録が残る1963年以降で最少の35万5千人だった。一方、海水浴シーズン以外に海岸を訪れる人が増えたといい、市内4海岸の客数は10.2%増の209万人だった。

 台風15、19号で被災した天園ハイキングコースは前年比28.5%減の17万人。同様に台風の影響で閉門した寺社を含む市内の神社仏閣(15カ所)は前年比13.2%減の513万人だった。

 市は「コロナウイルスの影響で今年の観光客数も相当落ち込む。鎌倉が舞台のNHK大河ドラマが放映予定の22年に持ち直せたら」としている。

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