青森県黒にんにく協会が地産地消で農水大臣賞

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三村知事(右)に、受賞を報告する柏崎理事長

 青森県内の黒にんにく製造業者でつくる「県黒にんにく協会」が、本年度の地産地消等優良活動表彰で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。欧米やアジアに黒にんにくを輸出し、県産ニンニクの付加価値の向上に貢献したことが評価された。黒にんにくの輸出増などを背景に県産ニンニクの産出額は2013年から16年までの3年間で約2倍の184億円に伸びており、同協会は海外でのさらなる販路拡大を目指す。

 同表彰は農林水産省などが主催し、地産地消や国産農林水産物の消費拡大に取り組む全国各地の団体に贈られる。同協会は、49件の応募があった「食品産業部門」で最高賞を受賞した。

 黒にんにくは、生のニンニクを一定期間熟成させることで出来上がる食品。同協会によると、スペインの有名レストランに採用されたことをきっかけに海外の販路が広がった。

 現在の輸出先は米国、イギリス、フランス、香港など25カ国。米国ではサーモンやマグロなどの刺し身に合う点が注目され、大口契約に結びついたという。

 海外産ニンニクの国内流通量の減少なども重なり、黒にんにくの輸出増は県産ニンニクの取引価格の上昇にもつながった。県産ニンニクの出荷量はここ10年間、9千~1万トン台の横ばいで推移しているが、産出額は16年までの3年間で倍増した。

 県内の製造業者はさらなる輸出拡大に向け、今年8月に独自の食品安全認証制度の運用を開始、11月に柏崎青果(おいらせ町)など4社が認証を取得した。各国から求められる衛生基準に対応するため、国際的な認証制度としての運用を目指している。

 15日に県庁を訪れ、三村申吾知事に表彰の受賞を報告した同協会の柏崎進一理事長は「欧米やアジアの厳しい衛生基準を満たし、安全・安心な黒にんにくを海外に出していきたい」と述べた。