2018年も終わりに近づいており、そろそろ欧州サッカー界は冬の移籍マーケットに向けての準備を進めていることだろう。
今回は「2018年に最も価値を上げたサイドバック」を特集してみよう。データは『Transfermarkt』のもので、増加した額が多い選手のTOP10を集計してみた。
8位:アレックス・グリマルド(ベンフィカ)
- 今年1月の価値:900万ユーロ(11.6億円)
- 現在の価値:2500万ユーロ(32.1億円)
- 増加した額:1600万ユーロ(20.6億円)
バルセロナのユースで育成された左サイドバックは、Bチームからベンフィカに引き抜かれて大ブレイク。昨季は怪我に苦しめられたが、今季はレギュラーとして欠かせない選手に。その左足から繰り出されるクロスとフリーキックは必見だ。
8位:アレックス・テレス(ポルト)
- 今年1月の価値:900万ユーロ(11.6億円)
- 現在の価値:2500万ユーロ(32.1億円)
- 増加した額:1600万ユーロ(20.6億円)
インテルであまり高い評価を得られなかったブラジル人DFであるが、ガラタサライへの復帰、そしてポルトへの移籍で再びブレイクを果たした。ラテン好みの攻撃的なプレーで、ここにきて価値を急上昇させた。
8位:トマ・ムニエ(PSG)
- 今年1月の価値:900万ユーロ(11.6億円)
- 現在の価値:2500万ユーロ(32.1億円)
- 増加した額:1600万ユーロ(20.6億円)
「困ったときのムニエ先生」と言われるほどの高い得点力を誇るベルギー代表サイドバック。ダニ・アウヴェスの加入後はポジションを奪われて苦しんだものの、ライバルの怪我で再び台頭し評価を高めた。PSGの前線が苦しんだ時、かならずゴールを奪うのは彼である。
6位:マルコス・アロンソ(チェルシー)
- 今年1月の価値:2500万ユーロ(32.1億円)
- 現在の価値:4500万ユーロ(57.8億円)
- 増加した額:2000万ユーロ(25.7億円)
世界屈指のフリーキッカーとしても名を知られるようになったマルコス・アロンソ。アントニオ・コンテ体制の終盤、苦しい時にも活躍を続けて大いに注目を集めた。価値も27歳にして倍近くに。
6位:ジョアン・カンセロ(ユヴェントス)
- 今年1月の価値:2000万ユーロ(25.7億円)
- 現在の価値:4000万ユーロ(51.4億円)
- 増加した額:2000万ユーロ(25.7億円)
右サイドバックとしては2位につけた。ベンフィカではマキシ・ペレイラの壁を崩せなかった男は、バレンシアに引き抜かれて才能を証明するチャンスを獲得。インテルへのローンでさらに評価を高め、ユヴェントスへと移籍することになった。急成長中の注目株だ。
5位:キーラン・トリッピア(トッテナム)
- 今年1月の価値:1200万ユーロ(15.4億円)
- 現在の価値:3500万ユーロ(45億円)
- 増加した額:2300万ユーロ(29.6億円)
右サイドバックとしては1位である。オーリエとのポジション争いは注目されたが、もはやトッテナムの右サイドといえば彼になった。イングランド代表でも正確無比のクロスでチャンスを量産し、価値はこの1年で3倍近くになっている。
4位:アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
- 今年1月の価値:700万ユーロ(9億円)
- 現在の価値:3500万ユーロ(45億円)
- 増加した額:2800万ユーロ(36億円)
「増加率」でいえば4倍!このランキングでもトップになるロバートソンは、ユルゲン・クロップの掘り出し物ナンバーワンだろう。数年前までアマチュアだった左サイドバックは、リヴァプールでいきなり重要な存在に。
1位:ルーカス・エルナンデス(アトレティコ・マドリー)
- 今年1月の価値:2000万ユーロ(25.7億円)
- 現在の価値:5000万ユーロ(64.3億円)
- 増加した額:3000万ユーロ(38.6億円)
ついに国際舞台でも存在感を発揮するようになったスペイン育ちのDF。サイドバックが人材難だったフランス代表に選ばれ、ワールドカップ優勝を経験した。急激に価値を上昇させ、額は2倍以上に。
1位:マルセロ(レアル・マドリー)
- 今年1月の価値:4000万ユーロ(51.4億円)
- 現在の価値:7000万ユーロ(90億円)
- 増加した額:3000万ユーロ(38.6億円)
チャンピオンズリーグを優勝したからか、ただでさえ高い価値をさらに上昇させた。欠点はあるとはいえ、世界最高クラスの左サイドバックであるのは間違いない。30代になってこの上昇率…ユヴェントス移籍が噂されていることも影響か?
1位:ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
- 今年1月の価値:4000万ユーロ(51.4億円)
- 現在の価値:7000万ユーロ(90億円)
- 増加した額:3000万ユーロ(38.6億円)
スペインBIG2の左サイドバックが揃って最高額に。上昇した額も、現在の価値も同じ。なんと仲のいいことだろう。バルセロナのこのポジションを一手に引き受けていることを考えればこれだけの評価を与えられるのは当然だが、アラサーの二人がここに来て大きく価値を上げる理由は何なのか…。