任期満了にともなう愛媛県知事選が11月1日に告示され、現職で自民・国民民主の2党が推薦し、立憲民主党愛媛県連が支援する中村時広氏(58)が立候補を届け出ました。中村氏は現職の愛媛県知事で、3選を目指し無所属での立候補です。
なお、愛媛県知事選には、新人の田尾幸恵氏(49)と、新人で共産党が推薦する和田宰氏(66)が立候補を届け出ています。投開票は11月18日に行われます。
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松山市長を3期務め、愛媛県知事として3選を目指す
中村時広氏は1960年1月25日の生まれで現在58歳です。父は衆議院議員・松山市長を歴任した中村時雄氏。慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、1982年に三菱商事株式会社に入社します。同社では貿易部門で石油事業を担当しました。
1987年の愛媛県議会議員選挙で初当選し、1990年の衆議院議員選挙にも挑戦しましたが落選。1993年の第40回衆議院議員選挙で初当選を果たします。1999年の松山市長選挙で初当選し、以来3回の当選を重ねています。2010年の愛媛県知事選挙では452,664 票を得て初当選。2014年の同選挙では439,619 票を得て再選を果たしました。今回2018年の選挙では3選を目指しての立候補となっています。
中村氏の政策理念
中村氏は愛媛県知事選挙の選挙公報において、キャッチコピーとして「みんなでつくろう、愛顔(えがお)あふれる愛媛県~第三ステージ~」を掲げ、具体的には、
・地方の時代に対する挑戦
■継続して進める政策
①意識改革の実践
②能力・実績に基づく人事制度
③政策立案型組織への転換
④行財政改革
⑤地方分権の実現
⑥基礎自治体重視
■新たに取り組む政策
⑦最新IT技術等の行政事務への導入
⑧内部管理事務の外部委託の検討
・政策課題への挑戦
①雇用・経済に愛顔を
②お年寄りや障がい者に愛顔を
③子供たちや女性に愛顔を
④観光に愛顔を
⑤安全・安心に愛顔を
⑥地球に愛顔を
・継続課題への挑戦
①3つのミッシングリンクの早期解決
②JR松山駅再開発事業
③鉄道運送の高速化
④四国遍路道の世界遺産登録
⑤離島架橋の整備
⑥肱川の治水対策
⑦松山分水問題
⑧愛媛のプロモーション戦略
■新たに取り組む政策
⑨西日本豪雨災害からの復興
⑩県内物流体制の強化
・見果てぬ夢への挑戦
①「プロ野球球団」四国誘致の可能性
②愛媛を舞台とする「ドラマ」「映画」の可能性
などを政策として掲げています。
中村氏の立候補への抱負
中村氏は、選挙公約として2期8年の実績に基づき「愛顔(えがお)あふれる愛媛県」を掲げ、挑戦(チャレンジ)、実行(アクション)、現場主義(ボトムアップ)、オール愛媛(チームワーク)を基本姿勢としています。防災・減災や地域経済の活性化を自身の主張として訴えています。